#08 無音の世界

 ……連なり、見つめ合い、絡み、離れ、途絶えた音。
 かすかにでも、と耳をすませた。あの音をもう一度、と願った。
 虚空に、叫んだ。

 まったくの、無音。
 共鳴の祈りを捧げた片方の音も、いつしか休符へと。

 まったくの、無音。時間も、空間も、すべてが曖昧に溶けて。


 永のとき。


 誰かが、砂を掬った。誰かが、背を押した。
 音がはじける。連なり、響き、そして。