ベイグラントを実際の歴史で推し量るとすると、一体どの時代になるんでしょうか。今回はこのことについてふたつの視点から考えてみたいと思います。思うのですが、何せ世界史を勉強したのは中学までなので間違っているところも多々あると…その点にはどうぞご容赦を。では、いざ。
まずはこの方法から。思いつくところで手がかりそうなものをずらずらと挙げてみます。
……何がなんだか。これだけを見るとわりと中世な感じがします。たとえば、アシュレイがバルナインからグレイランドに移動するにはとにかく速く移動できることが重要になってくるわけですから、自動車の類があればそれを使うでしょう。でも使わないということはないわけで、となるとそれまで普通に使われていた馬車となります。同様の理由から汽車もなし(バルナインとグレイランドはバレンディアでも大きな都市なので、もし鉄道を敷くなら真っ先にだと思います)。ということは1830年以前となります。あれ、でも夜だったから汽車が走ってなかったと考えることも可能でしょうか。それを考えても1884年以前ということになります(自動車発明)。
次に、瓶詰めワインに目を向けてみると、ワインの瓶詰めができるようになったのは18世紀に入ってから。このことから18世紀以前ではないことが分かります。
また写実主義は19世紀。銃の発明は少なくとも1543年より前(いいかげん)ですが、これはどうなんでしょう。たまたまバレンディアという国、そして世界に銃はなかったと考えた方がいいかもしれません。あったら絶対に使いますよね。騎士団は使わないかもしれませんが…。
その他、ベイグラントでよく使われている照明器具はランプのようですが、18世紀終わりから19世紀にかけてガス灯やアーク灯といったふうに技術革新が進んでいます。
これらのことからベイグラントは大体18世紀~19世紀ではないかと推測されるのですが、正直なところはやっぱり「いろんな時代が入っている」という感じです。雰囲気はクラシックですが、考え方や組織は近代的。面白い空間だなあと思っています。そもそもこのことはあまり深く考えてはいけないのかもしれません。
後註 >> ベイグラントの舞台でもよく登場する終末論が盛んにもてはやされたのは19世紀末。やはりこの時期とみるのが妥当かなと思います。
こちらはさらに暴走&妄想論となりますが、「FFTとベイグラントが同じ世界だったら」。
冒頭のデュライさんメッセージはベイグラントの時代に即したものとなっていますから、彼がこの文を書いたのはベイグラントの時代と同じか、それ以後ということになります。一方、FFTはというとこれはまさに中世ヨーロッパな世界。14世紀~16世紀(15世紀後半かなと思っています)となりこれに単純に400年を足すと、ベイグラントの時代≦1900という図式が出来上がります。
ということで、この結果からもベイグラントは19世紀(もしくは18世紀)くらいと考えることができます。しかし根拠はかなり薄い…。
2001.04.14