2024/9/30更新:見本誌が到着したので追記しました
まえがき
頃は6月某日、FFオケコン(Distant Worlds)で怒涛のFF16楽曲4曲演奏を聞いて、感動でよろよろとなった帰りに友人氏(FF16は未プレイ)とああだこうだと盛り上がって、それまで迷っていたFF16オンリーやCPオンリーに出てみるか!というのが、今回の同人誌発行およびイベント参加の経緯となります。
どちらも早い段階でオンリーの存在は知っていました。が、その時期までジャンルにいるかどうかも分からんし…というのが迷っていた主な要因。結局9月現時点でも「大好きじゃ!」となっているから不思議なものです。たぶん、前述のFFオケコンブーストがあったからだと思うのですけどね。
ということで、今回参加するイベントは2つ。
まずは、10/27に行なわれる赤ブーさんの「COMIC CITY SPARK 19」内のスクエニゲーム作品オンリー「TWINKLE MIRAGE 26」(TM26)内のFF16オンリー「Defiance of the world 4」にサークル参加の申し込みをしました。入れ子状態。FF16オンリーのこの名前がどうしても覚えられずに「D…D…Distanceじゃなくてなんだっけ」といつも単語が出てこないのははたして私だけか。そんなわけでFF16オンリーと呼んでいます。参加CPはテラディオ(テランス×ディオン)です。
もうひとつは、12/1に行なわれる赤ブーさんのCPオンリー「DOZEN ROSE FES 2024」内のテラディオオンリー「ご武運を我が竜王 DR2024」。名前の威力がすごい。テデオンリーと私は呼んでおります。
使用機材・アプリ(ソフト)
原稿作成に使った主な機材・アプリ(ソフト)は以下の通りとなります。
機材
- Microsoft Surface Pro7 → Microsoft Surface Laptop 7 ※1
- iPad mini (2019)
アプリ(ソフト)
- Microsoft Word 2021(Microsoft 365):組版に使用
- Visual Studio Code(VSCode):ソース用コードエディタ ※2
- CubePDF:PDF生成
- Adobe Acrobat Reader:PDF確認
- GIMP:画像編集 ※3
- SideBooks:校正用PDF確認ビューア ※4
そのほか
- 二次元コード作成サービスのサイト
注釈
※1 Surface Laptop 7はキーボード配置と画面サイズに惹かれて購入したのですが、プロセッサがパソコン向けでないので(ARM)、IMEとかAdobeとか写真現像ソフトが使えない状況。買って大後悔していますが、将来的に対応することを祈る…。Adobeが次のセールをやる頃までには…。クリエイター向けとか言っときながら、Adobeと整合性取れてないのはいかがなものか。ぷんすか。ガワはいいのに中身が…。
※2 本来はプログラム書いたりするエディタなんですが、なんとなく使用。小説書くのには向いているかどうかは「?」。今は小説特化型のアプリ&ソフトたくさんあるのでそちらも探してみようと検討中。
テキストファイル別(HTMLファイルでもいいですが)に作品作って同じフォルダに入れておくと、まとめて検索できて表記ゆれとかチェックできるのは便利かな?とかGit管理できるのもいいよねとか考えていますが、やはり専門のほうがいいんだろうか…おすすめあったら教えてください。
※3 無料の画像編集ソフト。AdobeCCを現在は使用していない(おかねがない)ため、やむなく使い始めた次第。Canvaで表紙作成してもいいんですが、PNGがNGだとどうにもならないし、Canvaよりはもう少しフォトショライクなことができるので、最初は「なんじゃこりゃあ」と四苦八苦しながらレイヤーを移動させていました。動かねえ…!とか言いつつ。CMYK変換できれば神なんですが。
※4 スマホ・タブレットでPDFほかドキュメントが見られるビューアー。【閲覧方法は右開き、左開き、縦開きの3方向に対応】、つまり右綴じの本が読める! これだけでも神。通勤時にiPadの明度を暗くして、書いたところまでを読み返して校正するのがお決まりのパターンです。iOS、Androidどちらにもあるのもありがたや。
ただし、最終チェックにはAdobe Reader(Acrobat Reader)を使いましょう。
本文原稿(本文+事務ページ)のレイアウトについて
以前はInDesignで作成したこともありましたが、今はAdobeCCがないのでWordで作成することとしました。サイズはA6(文庫サイズ)。A5本の組版が何故かうまくいかない(難しい)ので、1段組でシンプルな文庫サイズをセレクトしました。
この段階ではページ数は200P前後だろうと思っていたのでノド(内側余白)も18㎜くらいかなと考えていましたが、最終的に272Pになったので、調整しました。小口(外側余白)を1㎜削って、ノドに渡しています。これでもぎりぎりかも…。
なお、柱(ページ番号&タイトル名などのヘッダー)を上に持ってきたので、以前と上下の余白値が逆転しています。
また、断ち切りしてほしい内容を含んでいないため、今回は塗り足しなしのA6原寸サイズで作成しました。
本文(作品)については、こんな感じ。
行数、17行で設定したのですが、余白の都合上入りきらずに、実際には16行になっています。行送りで調整すればよかったかな…? ここらへんいつも分かりません。フォントはフリーフォントの「源暎ちくご明朝 v3」を使用。「こぶり」と迷った結果、「ちくご」にしてみました。どちらも「ダーシ」(──)がくっつくと言われていますが、よーく見ると離れている場合もあるので、原稿の最終段階でダーシの部分についてはフォントの間隔を若干詰めています(一括置換で行ないました)。
原稿そのものはVSCodeで作成→コピペで作っています。左側の見出しで該当作品にジャンプできるので結構便利。あと、右上の「スタイル」部分を今回多用しました。Wordで作るなら「スタイル」活用必至です。一括で同じレイアウトにできますし、アウトラインのレベルも決められる。普通にEnterキー押した場合の次のスタイルも決められます。
実際、この使い方はまだまだ模索中で、間違っている部分もあるかとは思うのですが、便利だし楽ということは事実です。
おっと、話が先に進みました(事務ページのくだりで書こうと思っていました)が、「本文」は「標準」スタイルで作っています。段落の全般で「配置」は「左揃え」でもいいのでは?とよく分からずに思っていたのですが、先日Udemyで学習した「【グラフィックデザインの教科書】デザインの基本と知識を学ぶ、デザイナー1年生のための初心者講座」によると、一般的には「両端揃え」で行の先頭と最後を揃えるのだとか。そういえば出版物とかそうだな…と気付いたので、元々から両端揃えではありましたが、再確認しました。
スタイルはそのほか色々作りました。以下、主なものをピックアップ。「*」は新規に作ったスタイルです。
- 表題:中表紙のタイトル用
- 表題_奥付*:奥付のタイトル用(表題からはスタイル継承せず)
- 副題:中表紙のタイトル用
- 説明書き見出し*:まえがき用見出し(目次ページ) / Josefin Sans Medium使用
- 横書きメモ*:まえがき・あとがき他細かい横書き文字用 / Noto Sans JP 使用
- 目次:各話のタイトル(箇条書きスタイルを使用・編集)
- 見出し1_2*:各話のタイトル(見出し1を継承) ※段落前の間隔がうまく開かなかったので作ったスタイル
- 標準(見出し1前)*:「見出し1_2」の直前行に置く1行のスタイル。フォントサイズ6ptでごまかす←
- liner-notes_title*:ライナーノーツ(作品解説)での各話タイトル用スタイル。何故か日本語名付けられなかった…。改行すると、次項目の「liner-notes_memo」に遷移。
- liner-notes_memo*:作品解説用スタイル。中身は「横書きメモ」と同じ。というより、「横書きメモ」がこのスタイルを継承しています。
- ノンブル*:ページ番号(ノンブル)用スタイル。フォントはフリーフォントの「源暎ノンブル Venice」使用。FFTとかのギル表示でもおなじみ?のあの書体っぽいアレです。
表紙のレイアウトについて
Canvaで作るかGIMPで作るか迷った結果、どのみちRGBでしか作れないのだったら少し凝ったこともできるGIMPで作ってみるか…とGIMPをセレクト。素材写真を「Pixabay」でいただいてきて、ピンタレストを徒然と眺め、なんとなくこんな感じがいいよね…と作った第1案がこちら。
これは結構いいじゃん?と気に入っているのですが、問題が。入れたい文字を入れるべくして白い部分を広くすると、表1(いわゆる表紙)がましろけ~になってしまうのです。かといって、写真部分にまで文字を載せるのもなんかちょっと変…ということでこちらは泣く泣くボツに。
でもこの素材写真はとても好きで絶対に使いたい!ということで試行錯誤し、そうこうするうちに背表紙の幅(ページ数が嵩んだので当然背幅も増えるわけで)も変わっていく!困った!と本文原稿と同時期に作り直しつつ進めまして、できあがったのが下の画像。
背幅15.5㎜(正確には15.504mm)で作りました。「手紙」は題材にはなっていないですし、この世界に切手の概念はないはずですし、いざとなったらストラスがいますし…いいんですそんなことは!(唐突) 手紙部分のフォントはFF16でディオンの筆跡を見て、Google Fontsで似たようなのを探してきました。「Babylonica」というフォントです。実際には「Dion」の「D」はヴァリスゼア文字ではアルファベットでいうところの「T」か「J」に近いっぽいですが(下の画像参照)、そのままアルファベット表記にしました。
そのほか、フォントについて。たくさん使うのはごちゃめくので本当はご法度なのですが、どうしてもこれはここで使いたかったんだー!というのが多く…。Google Fonts使いすぎ。本当はAdobe Fonts使いたいけど、CCユーザーじゃないからね…ぐぬぬ。
- タイトル:Anaheim
- サブタイトル:Marcellus(Optimaチック)
- 背表紙:Klee One(これは今後共通にしようと考えています)
- 裏表紙のCP表記ほか:Leelawadee UI Semi-Light
例によっていつものごとく、レイヤーモードをスクリーンにしたりソフトライトにしたり、ちょっとだけグラデーションかけてみたりぼかしてみたりとほんわかした雰囲気になっています。成長しない…(がくり)。まあ、そういった次第で表紙ができました。…と思ったらCP表記のテランスの綴りを間違えていることを次の日発見!三連休でよかった、まだ刷っていなかった!と慌てて差し替えました…怖い!怖すぎる!
印刷所について
早割で作ってしまおう!(12月の原稿もあるため)と思い、早割でお得になるし、装丁で色々遊べるSTARBOOKSさんで予約を取りました。…が、社内的トラブルのために10月SPARKは予約全キャンセルのあおりを受けました。ありゃりゃ!と慌てたのですが、もうひとつブロスさんでも大体同じ感じでWeb見積もりを立てていまして、「もし原稿が間に合わなかったら…」と考えていたので、そのままブロスさんにお願いすることにしました。
STARBOOKSさんにはぜひ体制を立て直していただいて、いつか印刷をお願いしたいなと…また本を作る機会があればですが!
ブロスさんはこれまで2回お世話になっています。本文用紙が好きなのと、かっちり製本なのがお気に入り。あと、大きなイベントだと早割20%オフになることを最近知りました。通常時だと10%オフなのですが、なんだかお得な気分に。
ここまでで書き忘れましたが、紙について。表紙用紙は、見本を触ってみた結果、「サガンGA」という用紙を使いたいー!と思っていたのですが、スタブさんでもブロスさんでも扱っていたのは幸いでした。紙の質感を活かしたかったのですが、耐久性を考えてクリアPPをその上に貼っています。どうなるのか楽しみです。
本文用紙は、キンマリという薄いクリーム色のつるすべ紙が最近の主流ですが、少し引っ掛かりのある美弾紙ノヴェルズが好き、なのでこれもまた結果オーライかも。
ということで
…ということで色々書いてまいりましたが、現物はまだ印刷中、お目にかかれるのはイベント当日の10/27ということでまだまだ先。早く現物見たいですね~。楽しみでもあり、不安でもあり…。どきわくってやつでしょうか。
見本誌が届きましたぞ!(9/30更新)
今回使用したブロスさんでは+400円で見本誌を作ってくださったのですが(送料込み)、その見本誌が9/29に到着しました。イベントまでまだ1か月弱ありますよ…!と思いつつも、これからどんどん忙しくなるのでしょうから、早く作ってくださって感謝、です。実物はこちら。ちなみにiPhoneSE3でわりと適当に撮っているので画質が粗いです。ご了承ください。
この前日に再録本のほうも(こちらは「おたクラブ」さんで刷りました)届いていたのですが、どちらも綺麗に刷り上がっていて感謝感謝でございます。「Voices」のほうは背幅1.5cmということで、自分で作った同人誌のなかで最も分厚い(文字数も一番多い)本になりました。本文フォント「源暎ちくご明朝 v3」もいい感じになったと思います。
ただ、表紙に使った「サガンGA」の風合いをクリアPPで殺してしまった部分もあるので、そこは勿体なかったかも…。あと、反る!これは宿命ですね…でもいい感じの仕上がりです。
「Voices」に関しては、こちらのページ(同人情報)で詳細をお知らせしていますので、気になるぞという方はぜひどうぞ。