Boulangerie

 幸せとは、こういうことを言うのだろうか。

 少しだけ暑気のある、夏に近い風が窓から入り込んでいる。木々が織りなす、葉ずれの優しい音と共に。
 窓から射し込む陽光も日毎に力強さを増してはいるが、真夏のそれになるにはもう少し日を要する。そう、今は一年のなかでも一番過ごしやすい季節。そして、午睡をするにはぴったりの頃合い……。
 居眠りの理由を探している自分に気付き、ベイオウーフは苦笑した。机の上に広げた帳面を片付け、立ち上がる。眠いな、と独り言を呟きながら伸びをして、居間から続きになっている小部屋を覗き込んだ。
 部屋に据えられているのは、子供用の寝台。その寝台には、レーゼが好きな優しい色合いの掛布を勢いよく蹴飛ばして眠る愛娘。
 誰に似たのやら、いや、自分か? わざと呆れ混じりに溜息をついてみたが、彼女はこれしきのことでは勿論起きない。くうくうと寝入っている姿はあまりにも可愛らしく、ベイオウーフは自分の頬が勝手に緩むのを感じた。
 部屋に入り、掛布を直してやる。本当はそろそろ起こしたほうがよいのだろうが、もう少しくらいはいいかと思ってしまうのは親心か、単に自分も眠いだけか。彼女と一緒に昼寝をするには小さすぎる寝台か、そんなふうに半ば真剣に考えたベイオウーフの耳に、慣れた足音が聞こえてきた。
 娘の頬に口づけ、子供部屋を出る。
「ベイオ、お休み中にごめんなさい」
「どうしたんだ?」
 ベイオウーフの問いに、居間に入ってきたレーゼは背後を一度振り返った。そうして、どう言えばよいものかといった風情で口元に手を当て、ええ、と曖昧に頷いた。
「レーゼ?」
 なかなか用件を言い出さないレーゼを不思議に思ったベイオウーフは、彼女が視線をくれた先を見やった。その先は廊下であり、さらにその先にはこの家と一続きになっている店がある。──この地に住み着いてからレーゼとふたりで構えた店だ。
「何かあったのかい? 珍しく厄介な客がやって来たとか?」
 騒ぎでもあれば聞こえるはずだが、とベイオウーフは思ったが、レーゼは考え込む様子を見せた。否定しないところを見るに、あながちハズレというわけでもないらしい。かといって、彼女の表情に緊張の色はない。
「厄介、ではないわ。……珍しくはあるけれど」
「え?」
 暫しの沈黙の後、考えをまとめたらしいレーゼが口を開く。店のほうを窺いながら言った彼女の言葉尻が捉えきれずに、ベイオウーフは訊き返した。
「お客様が来たの」
 だが、レーゼは要領を得ない答を返してよこした。その瞳は弧を描いている。
「……そりゃ、来るだろうね? 店なんだから」
「ええ、そうね」
 レーゼが笑う。そうして、彼女は意味ありげに続けた。
「旅人さんが二人でいらしたわ」

「美味しい!」
「それはよかった」
 客の素直な反応に、ベイオウーフは相好を崩した。
「ああ、確かに。それに、久々にこのようなものを食べた」
 もうひとりの客も微笑み、ベイオウーフがとりあえずと出したものを頬張る。よかったわ、と言うレーゼに、客二人は揃って頷いた。
 離れているうちにいつの間にか似てきたな、とベイオウーフはそんなことを思う。
「でも、驚いたな。ベイオウーフさん達がパン屋さんだなんて」
 すっかり平らげて一心地ついたのか、客の片割れが感慨深げに言葉を落とした。傍らに座を占めたもうひとりに「ね?」と同意を求めると、求められたほうも「よく考えてみれば意外ではなかったが、驚きはしたな」と懐かしい口調でそれに応じる。
「そうか? まあ、剣のほかには芸がないと思っていたが、やってみるとなんとかなったな。もしかすると向いていたのかもしれん」
「軌道に乗るまでは少しかかったけれど、ベイオは努力家だから」
 そう言って隣のレーゼが微笑むのを、ベイオウーフは眩しい想いで見つめた。自分に対する彼女の評価は多少甘いとも思うが、素直に嬉しいというのが正直なところだ。
「頑張ったのは君のほうだよ。俺は師匠の下でパン作りの修行をしただけで、店を構えるために奔走してくれたのは君だ」
「だって、ベイオが作ったパンは本当に美味しいのだもの。多くの人に食べてもらいたかったし、それに、お店を持つのは夢だったのよ?」
「知ってる。君の夢の手伝いができて嬉しいよ」
 ベイオウーフがそう言うと、レーゼは嬉しそうに笑みを深めた。その笑みを見て、ベイオウーフもつられて笑う。彼女と過ごしていると自分は笑顔でいられると思うのは、こんなときだ。
 幸せとは、こういうことを言うのだろうか。しみじみとそう思う。
 いや、思ったのだが──。
「あー、はいはいはいはい」
 適当にも程がある相槌で割って入った客に、ベイオウーフは思わず顔をしかめた。レーゼから視線を客に移すと、客は呆れ返った顔で腕を組んでいる。
「相変わらずですね、お二方。でも、客を放って二人の世界に入り込むのはいただけませんね。いや、懐かしくて嬉しかったりもするんですけど。とはいえ、ねえ? アグリアス、どう思う?」
 客はそう言うと、再び自身の隣に視線を送った。急に話を振られて慌てたのか、もうひとりの客が話主を睨む。
「私は別に……。目のやり場に困るのは事実だが、お前がそんなに吠えるほどではないだろう」
「そのとおりだぞ、ラムザ。無粋だな」
 かつての仲間達のやり取りはそれこそ相変わらずで、ベイオウーフは不思議な心持ちになった。そういえば、こんなふうに揶揄混じりの苦言を呈するのもあの旅の最中にはよくやったものだ。もっとも、彼──ラムザを一番叱っていたのは、彼の隣にいるアグリアスである。自分とは違って、彼女の場合は殆ど本気で叱っていたのだろうが、そんな懐かしい光景が目の前で再び展開されている。
「そうかなあ……。ま、いいです。お二人がお元気で何よりでしたから」
 仲間内では見せていた人懐こい笑みを閃かせ、ラムザが言った。
「お前達も元気そうでよかった」
「そうね。皆、それぞれどうしているかしらってベイオとも時々話していて……。だからこうしてまた会えて嬉しいわ」
 ベイオウーフの言葉にレーゼは寄り添った。
「でも、本当に驚いたのよ? 二人揃ってお店の窓からこちらをこっそり窺っているのだもの。気配なんてまるで分からなかったわ」
「……そんな泥棒のような真似を?」
 ベイオウーフの呆れた声に、レーゼが頷く。怖かったのよね、と旅人二人をわざと睨む彼女は愛らしかったが、それにしても二人の行動はいただけない。
「泥棒だなんて酷いです。ただ、どうしてるかなーってちょっと覗いただけで、パンだけ買って帰ろうと思ってたのに」
「……水臭い真似はするな、と私は言ったのです」
 平然と言ってのけたラムザに続いたアグリアスは溜息をついた。
「お二人がオルダリーアの王都に落ち着いた、という話は聞き及んでいたのです。今回の任務で我々は王都へ赴くことになり、だったら、という話になったのですが」
 アグリアスの説明を流して聞いているのか、ラムザがわざとらしく茶を飲む。明後日の方向を向いているところを見るからに、隣で語るアグリアスの話は本当なのだろう。
 だが、ベイオウーフにはそんな素振りを見せるラムザの内心も分かるような気がした。会いたい、と思う気持ちは確かにあるが、気が咎めるというのもあるのだと思う。二度と会うことはないだろう、皆それぞれにそう思って別れた。それなのに、と思う気持ちがあるのではないか。
 そして、もうひとつ。
「任務?」
 ベイオウーフは空惚けて訊ねた。彼らが息災にしていることは知っていた──、彼らが今何をしているのかということも。
 噂話はこの地まで届いている。名前こそまだ出ていないが、おそらくは彼らだと思っていた。
 問われたラムザが上目遣いでベイオウーフを見た。その目は「分かっているんでしょう」と如実に語っている。アグリアスはそんなラムザを横目で見て肩を竦め、立ち上がった。
「レーゼ、店を案内してくれないか。あと、いくつかパンを見繕ってもらいたい」
「ええ、いいわよ」
 話の流れをどう読んだのか、レーゼがアグリアスに続いて立ち上がる。ベイオウーフが彼女達を見上げると、得たりという表情でレーゼは瞬きをした。
「さっき食べたベリーのペストリーがまだあったら、それも。仲間達に振る舞いたいので」
 居間を出ていこうとするレーゼに、ラムザが気楽な口調を装って声をかけた。
「あれは店の一番人気だから、まだあったらね」
「まったくお前という奴は……」
 片目を瞑って笑ったレーゼと、ラムザに剣呑な視線を送ったアグリアスが出ていくのを男二人で見送る。ラムザが柔らかい笑顔で手を振っているのが妙に面白かったが、二人きりになってからベイオウーフは改めてラムザを見やった。
 変わっていないようで、やはり変わっている。等しく時は流れている。そう思う。
 自分とレーゼが新たな道を選んだように、彼らもまた次の舞台に立っている。……自ら望んだのか、周囲の状況がそうさせたのかは分からないけれども。
 そう、強く思う。
「で、本題は?」
「本題、ですか?」
 切り出したベイオウーフの言葉を、ラムザはそのまま繰り返した。笑みを崩さずに相対する青年は何を考えているのか分かるようで、その実さっぱりと読めない。先の戦で身につけた処世術をさらに磨いたのかとも思うが、どうなのだろうか。ベイオウーフはラムザの様子を窺った。
 忙しく数回瞬きをして、ラムザはこちらを見ている。先をどうぞ、と言わんばかりの表情だ。
「そうさ。「任務」とやらでここに来たんじゃないのか?」
 踏み込んでベイオウーフは訊ねた。このままいくと、おそらくラムザは自分のことを煙に巻く。自らの真意も伝えないまま、ただ消えていく。
 アグリアスの言う「任務」の中身に、ベイオウーフは心当たりがあった。アグリアスがどう思っているのか分からないが、ラムザはその任務の遂行を躊躇するだろう。自らの真意のひとつと近いところにある任務を成し遂げるか否か、その笑顔の裏で迷っているようにも見える。……いや、そう見えるとこちらが勝手に思っているだけなのかもしれないが。
「俺を誘いに来たんじゃないのか? そちらの活動に」
「……ベイオウーフさんはやっぱり鋭いですね。僕の言葉の先を行ってしまう」
 ベイオウーフが問うと、負けました、とラムザは両手を軽く挙げた。
「そうです。僕とアグリアスの「任務」とは、ベイオウーフさんを仲間に引きずり込むこと……僕らが関わっているゼラモニア独立運動の幹部達が貴方に目をつけました」
「なるほど?」
 ベイオウーフは相槌を打った。
「そんなに評価されているとは、光栄ではあるが」
「僕がベイオウーフさんの知己だということは、彼らは知りません。知らない、はずです。彼らは独自に貴方を調べ上げていた。そして、同郷ということで僕らを王都へよこしました。それが僕らの「任務」です」
 説明し終えると、ラムザは溜息をついた。笑みを消し、首を横に振る。
「僕もアグリアスも、正直なことを言えば平穏に暮らしている貴方を巻き込むのは嫌なんです。とはいえ、組織に属している以上は命令には従わなくてはならない。貴方がいれば心強いことも事実です。でも、やっぱり嫌で」
 ラムザが吐露した心情は、やはりベイオウーフの予想通りだった。精悍さを増した面に幼さが見え隠れし始める。迷い、言葉を選び、そうして話し続けていたラムザだったが、最後には項垂れた。
「こういうの、僕には向いていないんですよね……。前も説得できなかったし」
「まあ、苦手だろうな。お前はまっすぐな気性だから」
 ベイオウーフは苦笑した。変わったと思っていたが、変わっていない側面もある。そのことに安堵した自分がいることを、ベイオウーフは自覚していた。
 それだから、顔を上げたかつての弟分に語りかける。少しでも彼の心が軽くなるような言葉を投げかけたいと、そう思った。
「俺を力ずくで負かそうというのはお前の力量では無理だし、そもそも、その手段には出ないだろう?」
「……出たく、ないですね」
 ぼそりと返し、ラムザは頷いた。
「でも」
「俺はそれでいいと思うぞ。大体、お前達は傭兵だ。そんなことに気をやっている必要なんかない」
 自身の心にはない逆接を言いかけたラムザをベイオウーフは遮った。思わず、といったように目を瞠る青年に向けて続けて話す。
「お前が何を思ってゼラモニアへ与したか、すべて理解しているとは言わん。噂話に聞いただけで、詳しいことなぞ何も知らないといったほうが正解だ。だから、見当違いのことを言うかもしれんが」
「……」
「何らかの情があるのだろう? お前のことだ、ゼラモニアの苦難を放ってはおけなかった。イヴァリースの其処此処で目の当たりにした絶望と同じようなそれに、目を背けられなかった」
「ええ……。……ベイオウーフさんは?」
 ベイオウーフが言うと、ラムザは目を伏せて肯定した。それから一拍の間を置いて問いを繰り出した。
「俺自身は見て見ぬふりをしてしまったが、そこに後悔はない」
 ラムザの問いは予測済みだった故に、ベイオウーフは迷うことなくきっぱりと答えた。そう、青年と同じような思いを抱きもしたのだ。だが、それは己の内の何かを強く揺さぶるものにはならなかった。
 思えば、自分は昔からそうだった。流浪の旅路のさなかに困窮する民を見ることも多かったが、彼らの苦しみを削ぎたいというところまでは思わなかった。自分にとって最も大切な存在を探し出す、そればかりを考えていた。
 ラムザと自分との違いは、そこだと思う。
 自分のことを利己的だとは思うが、それが悪いとは実際には思っていない。反対に、ラムザの有り様に眉をひそめるつもりもない。考え方が違う、それだけのことだ。
「そうですか……。それを否定するつもりはなくて……むしろ、ほっとしました」
 ラムザの思い詰めたような表情がふっと緩む。
「うん?」
「ベイオウーフさんは、そういう人だと分かっています。僕にはないものを沢山持っていたから、あの日々で僕はとても救われた……それが変わらなくて、嬉しいんです」
 なんて言えばいいんだろう、とラムザは続けた。
「僕の根っこにあるものが変えられないように、ベイオウーフさんにもそうであってほしいと願っていた。変わっていくものはあるとしても、譲れないところはあるのだと」
「……そうだな」
 告白を聞き終え、ベイオウーフは頷いた。
 人の心は多様な色を持っている、ベイオウーフはそう思っている。無垢で透明な玻璃のようなそれは、光の当てようによって様々な色に染まる。自分の心も、青年の心も、その時々によって滲むように変化していく。只一色に塗り込められるわけではない。
 変わるものがある。幾つもの想いがある。……そして、それらを経ても変わらないものもある。譲れないところも。そのすべてが「己」を形成する。
「ベイオウーフさんが言ったとおり、今の僕は傭兵の身です。だから、契約には従わないといけない」
 ラムザが再び口を開く。
「……でも、心までは縛れない。辛い嘘はつけない。それだから、僕はこの生き方を選んだ……そのことに久々に気付きました」
 そう言うと、ラムザは晴れ晴れとした表情で笑った。つられて、ベイオウーフも笑みを浮かべる。
 青年が自らの心を消さずに済んでよかった、そう思った。……ほんの少しばかりの罪悪感も胸に抱きながら、そう思った。



 男二人が揃ってしみじみと大きな溜息をついた後に、ベイオウーフはにやりと口の端を上げてみせた。
「ところで、お前にとっての譲れないところのひとつ……は、聞くまでもないか。その指輪は一体何だ? ああ、聞くまでもないな」
「えええ、そこは聞いてくださいよ!」
 からかいながらベイオウーフがそう言ってみると、ラムザは大仰に嘆く素振りをした。音を立てて椅子から立ち上がり、卓越しに座っているベイオウーフに迫り寄る。
「ついに、です。この旅で、ついに、アグリアスと」
「声が大きい。娘が起きる」
 ベイオウーフは声を潜めてラムザを咎めた。
 何をそんなに興奮する必要があるのやら、と一瞬そんな考えが頭を過ぎる。旅の途中でもずっと一緒で、相棒で、今も共に在って、それで一体──、とそこまで考えて、ある可能性が浮かんだ。
「お前達、まさか今まで……?」
「え。あ、まあ、その?」
 ベイオウーフが暗に問うと、ラムザは曖昧に笑った。娘さんがいるんですね、などとはぐらかすような言葉をよこし、うろうろと視線をさまよわせる。今しがたの勢いはどこへやら、だった。
 ──まったくもって純情なことだな。
 ベイオウーフは呆れた思いで苦笑した。
「……正直に言え。すべて吐け。そうでないと帰さん」
 久々に威圧めいた物言いで、ベイオウーフはラムザに命じた。すると、ベイオウーフの雰囲気に只ならぬものを感じたらしいラムザが怯えるような目つきで「いいんですか?」と問い返してきた。
「何を」
「長くなりますよ?」
 馴れ初めから今日のことまで余さず語りますよ?
 そう言ってのけたラムザに、ベイオウーフは鷹揚に頷いた。分かっているさ、とそう返してやると、ラムザが目をぱちくりと瞬かせる。
「いいんですか?」
「昔の誼だからな。アグリアスが邪魔をしてこなければ、いくらでも聞いてやる。レーゼも興味があるだろうし」
「邪魔……ああ、確かに……」
 確実な未来に頭を抱えるラムザを放って、ベイオウーフは店のほうを見やった。
 娘が昼寝から起きて、パンが売り切れて、店番が帰って。店を閉めたら、次の日の仕込みをして──パン屋の朝は早いが、今日くらいは宵っ張りになるのもいいだろう。
 そんなことを思いながら、慣れた足音が近付くのを聞いた。

あとがき

戦後はどこで何をしているかな、とふとベイオウーフさんとレーゼさんを考えたのですが、この二人はどこかに定住していそうな気がしています。お店を開くとかしてすっかり市井に入っているのではと…。ちなみにパン屋さんなベイオウーフさんのモデルは「機動戦士クロスボーンガンダム」の後日談に登場するシーブックです。なんとなくぽぽんと思い浮かべて、そこから書き始めました。

ラムザ&アグリアスの話にはそんなにならないはずだったのですが、ラムザが語ればそりゃラムアグに近付いていく…ということで、ラムアグにもなりました。あははは。指輪云々の話については、この直前の話「Sky, Blue Sky. 」に登場しますので、よろしければあわせてどうぞ。ゼラモニア云々の話も増えてきましたが、これはどこかで設定をまとめたほうがいいんだろうか…。悩みどころです。

2021.11.27