第33回 オーランのこと

 太陽暦に直すと、7月6日?はオーラン・デュライの誕生日。今年はうるう年なので実際にはちょっとずれているのかな?と思わないでもないのですが、それでもこの季節に彼は生まれたわけで、妙にうむうむなるほどと毎年思ってしまいます。ということでミニコラムはFFTの美味しいところ総取り人間・オーランについて。

 FFTのミステリーとしてよく出てくるのが「デュライ白書の誕生」ですが、それを書いたのはオーランですから当然彼について、とりわけ言動には色々な謎があります。それ故に魅力的でもあるのですが…しかし妙な人であることには変わりありません。

 そのひとつが、彼の立場。「オルランドゥ伯の義理の息子」で「占星術士」ですが、「軍師顔負けの知謀の持ち主」。そのためか南天陣営でオルランドゥ伯と並んでディリータの報告を聞いたりしています。一方、グローグの丘では隊を率いて脱走兵を追捕している姿も。このふたつの姿はクロスするのか?と頭を抱えてしまうのですが、気を取り直して第4章くらいまでの彼の立場を考えると「占星術士としてサポート部隊を率いながら、実際の戦では参謀として軍議にも参加」というリベロ的な立場をこなしつつ、なおかつ伯の右腕として情報収集にもあたっていた(=そして盗賊に出くわしてしまった)…有能ではありますが、それにしてもかなり忙しそうです。

 そしてその彼を自らの家臣として取り込もうとしたのがご存知ディリータ・ハイラル。しかし何故取り込もうとしたのかというと、それはやはり語られていないので謎ということになります。もっともオーランはああいった性格の持ち主なので「いいんだよ、悪用したりしない」…ってそれはゲームが違う! で、でも多分そんなふうにあの時点でやはりディリータはオーランの「青い部分」を買ったのではないかなと推測しております。実際に彼がディリータの家臣になったかどうかはまた別の考えどころとなりますが…。

 と、色々考える短い夏の夜ですが、最後に7月6日の色々データをご紹介してコラムの締めといたしましょう。

7月6日色々データ(代表的なものです)
誕生花:ハマユウ、ヒマワリ、アメリカンブルー
誕生星:オミクロン2・カニス・マーイョリス(おおいぬ座)
誕生石:ルビー、オブシディアン

 これでいうと、オーランは汚れがなく愛慕の情に満ち、客観的な目を持つリアリズム主義者でしかし摩訶不思議な人間ということに。…結構あたってるような一部外れているような!

2004.07.06