いつか書こう書こうと思ってはいたものの、まだいいかと書けないでいた参考文献・関連書籍リストを書いてみました。前回と重複しているものも書いておきます。別名「英国中世史早分かり本集」?
おまけ
さてここから色々紹介していくわけですが、基本的に前回ご紹介したものに関してはパスという方向でいこうと思います。
まず、「4 THE MAKING OF THE UNITED KINGDOM」は友人から貰い受けたもので、イギリスの学生用歴史資料集?教科書?です。1500年〜1750年のイギリスを掲載しており、あと50年早かったらばら戦争が載っていたのに!とジタバタするも、それはやっぱり仕方がないというところ。しかしテューダー朝についての記述はたいへん詳しく、読めぬ英語も読めた気分になるので不思議です。
「9 バラ戦争の研究」は今でもやはり時々読み返してはふむふむと思うのですが、いつか神田の古書市に出向き、現物をゲットしたいところです。「10 異端審問」は残念ながらただいま絶版。中世ヨーロッパの異端審問の風景がかなり詳しく載っており、文章としても落ち着いているので、興味深く読むことができます。「11 英国史物語」は先に紹介した「THE MAKING〜」同様、もとはイギリスの教科書をアレンジしたような本。英国史を分かりやすくトピックごとに学ぶことができます。
「12 イギリス・ルネサンスの女たち」はヘンリー7世の生母であるマーガレット・ボウフォートからエリザベス1世まで、当時の女性について書いたもの。エピソードが多い分だけちょっと想像の域もあるのかなと思うのですが、なかなか面白い読み物です。当時の女性の考えかたを断片的に知ることができるかなとも思ってみたり。「13 ロンドン塔」はヘンリー8世の時代を中心に、ロンドン塔にまつわる様々なエピソードを紹介したもの。白黒ではありますが、「ジェーン・グレイの悲劇」を見ることができます(もっとも、この絵はナショナル・ギャラリーのサイトでも見ることができます)。
「14 イギリス王室物語」はもう少しエピソード性を強めた本。歴史書というと少し弱いですが、こういう本もグーです。エリザベス1世からエドワード8世までわりと「濃い」人たちが挙げられているのも特徴かも。「18 地名で読むヨーロッパ」は実は現在進行形で読んでいる本で、タイトルどおりヨーロッパの地名についての本です。語尾が「です・ます」形なのが逆に読みにくく感じられるのと、発音に若干の疑問が残るのですが、地名に興味がある人は楽しく読めるのではないかと思います。
「19 イギリスの古城を訪ねて」はその名のとおり、古城めぐりの本。FFTのお城は割とゴツゴツとした石城が多いように思うのですが、しかしいったいどうやって風雨をしのいでいたのだろうとこの本を読みつつ逆に思ってみたり。ドイツの名城・ノイシュヴァンシュタイン(うまく書けない)城は時代的にもっと後なので、そこらへんも興味深いです。なお、「22 旅の情報ブック」と「おまけ1 観察辞典」はあくまで趣味。それを言ったら「指輪物語」も資料といえばいえなくないのですが、そういうことを言うとキリがなくなるので今回はこれにて終了。
そうそう、最後にひとつ。以前書いたときより今は格段にネットがお役立ちです。イギリスに限ったことではなく、現実・空想の両面から資料を探るのもたやすくなり、それがまた嬉しいところです。ビバ・ネットですね。しかし、ある単語について調べ出して、はっと気がつくと1時間!などということもしばしばなのはちょっと困ったところかも?しれません。←いや、それは意思が弱いだけなのでは
2003.02.08 - 2003.06.23