第25回  幻水版FFT

 幻水をプレイしていた最中に考えていたのでかなり幻水よりな考え方の「FFT2考」。ラムザ達の戦いの後、イヴァリースはどうなったか……こうなったら面白い?という考察をまとめてみました。かなり飛ばした文章なのでいつものコラムと雰囲気が少し違いますがまあ気楽にどうぞ。

 ……時は獅子戦争から4年後。主人公はイヴァリースの人ではなく、その隣国…つまりオルダリーアとかの国境の庶民。もちろん少年。で、幻水的にリーダーを数奇な運命にやることになる。まあ、理由は五十年戦争と黒死病の痛手で国が衰退していくのに、国王は贅沢三昧とか誰かに操られているとかなんでも。あ、それだったらイヴァリースも一緒なんですけど。で、困窮する民の中に反旗を翻す者がいた(ここらへんは骸旅団だなあ)。主人公は巻き込まれていくわけです。

 で、反逆軍(解放軍というと幻水チックになってしまう)はだんだんと力をつけていくのですが、いまいち立ち向かうには弱い。そこで。そこでですよ。昔の敵国であるイヴァリースに支援を要請するため、主人公達がイヴァリースに乗り込むのです。もちろん国王はディリータ。庶民出身で国王まで上り詰めた「英雄」なのですが、しかしこの人に要請を求めるのは至難の技。メリットないときっとディリータは出てこない。ということで主人公は勝ちをおさめた場合のメリットを提案していくのですな。

 ここからなんとなくイヴァリースサイドになるのですが(ついでに教会の勢力を削ぐため)、すっかり反逆軍が気に入った王様ディリも(もちろん周囲の制止を聞かないで)軍に直接参加。昔とった杵柄&罪滅ぼしで主人公達の重要な戦力となってくれます。もちろん財政的にもバックアップ。その頃のイヴァリースは少しずつ豊かになっているのでした。

 ちょうどその頃国王軍の反撃&逆賊狩りが激しくなり、主人公達はイヴァリースに一時避難。隣国からイヴァリースへ「手を出さないように」の書簡には王様ディリがうまく対応します。この間に主人公達は勢力増強という名の仲間集めに走るのです。

 その中でも重要かつ代表なのがオーラン! 軍師で参加してもらうもんねっ。獅子戦争後、すっかりその姿を見せなくなったオーランを探すため、主人公&ディリ達はあっちこっちを駆けずり回ります。その最中でバルマウフラを仲間にしたりとか、いろんな仲間にであったりとか。ゴーグでムスタディオをこの時期に仲間になるのが希望(謎)。で、オーランを見つけますがその時は白書がだいたい仕上がっている状態。書き上げるためにオーランは軍への加入を断りますが、「(反乱軍の)城の中に部屋を作るからその中で書いてほしい」という主人公の熱意、そして既に協力しているディリータの姿を見て(見直して)軍へ入ってくれるのです。

 だんだん勢力も整い、たくさん仲間も集まってふたたび舞台は隣国(オルダリーアだろうけど)へ。で、あれこれするうちに(省くな(死))主人公の精神的な成長やイヴァリースサイドの人間が語る「獅子戦争」についてを聞いたり、ディリータから直接その「英雄伝説」の裏を聞いたり。はたまた主人公に想い人が出来たり。辛い体験をしたり。などなど。離反者が出てそれを討ったりとか。

 そんなこんなでストーリーも深まり、終盤の頃に(たとえばどこかに攻め入ろうとする直前とか)軍師オーランがイヴァリースの教会によってとらえられ異端審問。ディリータやイヴァリースサイドが一時抜けることになります。しかしうまくいかず、教会を転覆せしめるために(主人公達にとっては既にディリ達は同志ですから)証拠を集めるのだな。その過程で諸国を流浪するひとりの剣士に出会うのです!

 ……という感じでどうでしょう?

2000.07.15