第16回 たらればFFT その2

 「もしもこうだったらどうなってたんだろう?」というのは誰でも考えることで、しかも意味のないことのひとつに挙げられるのですが考える分には面白いということで第2回です。第2回のテーマはこちら。

もしも「堕天使」がアルマじゃなかったら?

 第3章の終わりでイズルードの亡骸の前でアルマとヴォルマルフが接触しますよね。その瞬間、ヴォルマルフが聖石が反応することからアルマを「血塗られた堕天使」(だったかな?)と見抜くのですが、見ていても「そ、そんな突然。だったらもうちょっとアルマを登場させて神秘的なところを見せてもいいじゃないか」と思ったりするほど行き当たりばったりな展開だったのですが……あ、話がずれてきた。でも聖石落としたの気がつかないあたりよっぽど慌てていたのか?

 そんなわけで堕天使がアルマじゃなくてもプレイしている人達は納得するわけです。いや、堕天使がアルマだったからラムザがヴォルマルフとアルマを追いかけていく姿が「シスコンだ」とかいわれるのですが…(そんなことないと思う。家族があんなことになったら助けにいくのは普通でしょう…多分)。で、考えてみたのは「もしも堕天使がオヴェリア様だったら?」。……こっちの方が面白いかもしれないです(笑)。

 そうしたらストーリーはどうなるんでしょうか?オーボンヌでアルマがさらわれ、それを助け出したと同時にヴォルマルフがオヴェリアに(聖石を持って)会いに行くと聖石が反応。堕天使と見抜く……。アルマが堕天使のときよりよっぽど慌てるでしょうね。何せオヴェリアはイヴァリースの王位についている人。その地位を揺るがないものにするため、半ば一人歩きを始めたディリータの存在もあります。

 しかしとりあえずオヴェリアさんをヴォルマルフにはさらっていただき、その後のことを考えると……やはりディリータとラムザの共同戦線が発動?するのではないでしょうか。ディリータは教会を(神殿騎士団を)倒すという大義名分が出来るために裏で行ってきた仕事を表に回すことに?第4章でのアグリアスさんのイベントもあるかもしれない。アルマもユニットとして加わり、オーランも。……これでもよかったかもしれません。

 考えはじめてまだ時間が経ってないので、本当はどうなるか分からないのですが「オヴェリアさまが堕天使という存在で、しかも教会によってさらわれた」という展開は、アルマがさらわれる以上にビッグイベントになるのかも……誰が主人公か分からなくなってくるというのはあるんですが(苦笑)。でもそうすれば後々のデュライ白書までその影響は及んでくるんじゃないかと思います。

1999.03.28