第15回 参考文献

 少し趣を変えて今回はいつも(?)使っている参考文献の紹介。もしかしたら(もしかしなくても?)こちらを読んだ方が早いのではないのかなと思われるような本の数々です。
 でもやっぱり自分でも思うのですがFFTのために調べていることがいつのまにか、それ自体が楽しすぎることってあるんですね……。あまりにも面白くて困ってます、薔薇戦争に関する記述。

 とりあえず上3つはおいといて…。
 この中で特に面白い、興味深いというFFT好きな人にオススメなのは講談社現代新書の2冊。そして「マリー・ブランシュ〜」もいいです。この本は薔薇戦争のお話。
 私自身がFFTを通じて薔薇戦争にこけてしまったので、やっぱり参考文献もそれによるというか、偏ってますね。FFTフィールドは確かに薔薇戦争をモデルにしているのですが、勿論全てが全てそうだとはかぎりません。フランスぽいところもあるし、更に南欧の様相を見せている部分もある。でも全体に流れる雰囲気はやはり中世ヨーロッパ。なのかな?と思うのです。

 ちなみに薔薇戦争のことについて詳しく知りたいという場合には「バラ戦争の研究」がかなりオススメです。この前見つけたのですが(どうやら学校の電動書庫に入っていたらしい)タイトルそのまままるまる薔薇戦争!なのでこれ1冊でかなりのことは知ることが出来ます。意外に少ないんですよ、薔薇戦争のことを書いた本。また、ヘンリー8世やリチャード3世は他の本にも出てきたりするのに、何故かヘンリー7世のことを書いた本というのはそうそうないのです。あっても、せいぜいが薔薇戦争の終結に寄与し、テューダー王朝を開いた云々のことが2、3行だけ。ま、薔薇戦争そのものの記述がないから仕方ないんですけど(苦笑)
 しかしどうしても「その後イヴァリースはどう推移するのか」という予測を立てる上で薔薇戦争のことを詳しく書いた本がほしかった私。まさにこの本はクリティカルヒット、出来れば買いたいなと奥付けを見たのですが……さすが専門書。5500円はさすがに手が引っ込みました。ちなみに、読んでるとなんだか欧米史や中世史の講義を受けているような、そんな気分にもなります。(注:その後主要項目だけ数十ページコピーという暴挙に出ました…)
 他の本もなかなかグーですが、「中世ヨーロッパの生活」はフランスに話が偏っているので、ちょっと残念。訳もあんまりよろしくない……の割に高いのでおすすめはしません。でも、生活中心に書いてあるのでそれを知りたいという人はどうぞ。

というわけで(?)98年1月現時点までに使用した主な参考文献の紹介でした。ちなみに本のまんなか、少し色が変わっているところは図書館から借りた本です。

1999.01.23