第12回 黒死病

 先に上げた百年戦争でも勝敗を分けた重大な要因のひとつ、黒死病。FFTの世界でもイヴァリースの対戦国オルダリーアを襲い、そしてイヴァリースの全土にも広がった黒死病はペストと今では考えられています。ちなみにディリータの両親もこの病気が原因で死亡しているのですが、それはさておき。
 実際の歴史によるとこの黒死病の流行で全ヨーロッパの三分の一、ひどいところでは二分の一が死亡したとされています。さてこの黒死病がどんな病気かというと次の通り。

鼠類についた蚤がペスト菌を含む血液を吸って人間に伝播、もしくはペスト患者の皮膚・粘膜から伝染し、飛沫(ひまつ)伝染もする。潜伏期は一〜七日で、突然悪寒を覚え、高熱を発し、頭痛・倦怠・めまいなどの症状を起し、皮膚は乾燥して紫黒色を呈する。腺ペスト・ペスト敗血症・肺ペストなどの病型があり死亡率が高い。

 もっとも、この病気が大規模に流行してしまった原因は十三世紀末から頻繁に発生した飢饉により人々の栄養状態を悪化させてしまったことにもよるようです。

1999.01.03