第7回 たらればFFT

 世の中に「…だったら」「…れば」といういわゆる仮定形の事柄はたくさんありますが、それはFFTの世界でも然り。本当は絶対に有り得ない、あってはいけないことですが、ついつい考えてしまう……そんな無意味な仮定をしてみました。  あくまでも、仮定であってSarururuの思い込みなのでリミットブレイクなさりませんよう……

もしもバルバネスが存命だったら。

 最初から思いっきり無意味な仮定をしてみました。正確には「もしもバルバネスがあと2、3年先まで存命だったら」というところでしょうか。バルバネスはラムザやダイス、ザルバック、でもってアルマの父親です。
 ゲーム中ではラムザがおそらく13、4のときにバルバネスは亡くなっていることになっています。多分。これは第四章で明らかになることですが実は病死ではなく毒殺。つまり、毒を盛らなかったらまだまだバルバネスは壮健で、南天騎士団のシドさんと共にバリバリの現役ではなかったでしょうか。
 とすると、北天騎士団の実際的なリーダーである(現役ではありませんが、しかし彼の意見は絶大でありましょう)バルバネスさんと、現実的にも南天騎士団団長だったシドさんこの両名によって獅子戦争そのものが起こり得なかったのではないか、そう思います。要するにラーグ公とゴルターナ公、双方がいがみあい、戦争を仕掛けたとしても両陣営の兵力を押えているシドさんバルさんが動かなかったんじゃないかと。もしくは、両公に対して第三勢力と成り得てしまうか……。
 もっとも、そうなることを恐れて毒殺を謀ったのは長男ダイスダーグ。後にラーグ公をも殺し、自らが覇権を握ろうとした軍師ですが、しかしもしかすると、彼の行動すら父親には見通せていたのかも……時々そう思います。

1998.06.21